ボードゲームは、単なる遊びとして「勝った!負けた!」「楽しかった!」で終わるのではなく、生きる力と言われている「非認知能力」、そしてその中でも実社会で大変役に立つ力「問題解決能力」を向上させるものでもあります。今回は、なぜボードゲームが問題解決能力を伸ばすのか、そして、実際にどのようなゲームでどのような力に繋がるのか、紹介させていただきます。
なぜボードゲームで「問題解決能力」が伸びるのか?
1. 戦略の立案と実行
ボードゲームでは、プレイヤーはゲームの流れと相手の状況を分析し、そん都度最適な戦略を立てる必要があります。その戦略が実行される中で、予測と結果から生まれる変化に対しての適応が求められます。例えば、ボードゲームの王様である将棋やチェスでは、相手の動きを読み、自分の駒を最適な位置に配置する必要があります。他のボードゲームでも相手と自分の状況を常に比較し、自分で作戦を立て、実行する力が求められます。実際の社会でも、仕事や私生活において、日々この繰り返しと言えます。
2. リスク管理と判断力
多くのボードゲームでは、リスクを取るか安全な選択をするかの判断が求められます。リスクを取ることで利益や勝利に繋がる可能性もありますが、失敗するリスクも伴います。このような状況下で、プレイヤーはリスクを管理し、最適な判断を下さなければなりません。リスク管理と判断力は大人になっても必要とされる大事な能力の一つです。
3. 問題解決の戦略的アプローチ
ボードゲームでは、解決すべき問題や目指すゴールに対し、そのための様々な戦略を考える必要があります。例えば、パズルゲームではパターン認識や推論能力が必要です。また、戦術的なゲームではリソースの効果的な利用や相手の動きの読みが重要です。そのゲームの性質や、目指すべきゴールや勝利の形に対して戦略を変える、「思考パターン応用力」も鍛える事ができます。
<具体例>ボードゲームにおける問題解決能力の成長
ブラウニーズ
ブラウニーズは、天然リソースから工業製品、商業製品を生み出し、仮想商売をし目的を達成していくゲームです。目的達成の為に必要なリソースを逆算し考え、計画を立て、実行していく必要があります。戦略実行における計画と、相手プレイヤーの動きによって計画通りにいかない場合の適応力が求められます。
カタン
カタンは資源の管理と交渉が鍵となるゲームです。プレイヤーは限られた資源を最適に使用し、他のプレイヤーとの交渉を通じて必要な資源を手に入れる必要があります。これはリソース管理と交渉力を養うのに効果的です。
パンデミック
パンデミックでは、世界中を襲う病気の拡大を食い止めるためにチームで協力します。プレイヤーはリスクを計りながら、最適な戦略を練り、連携を取りながら状況を判断し、病気の拡大を食い止める必要があります。
<結論>ボードゲームで伸びる非認知能力「問題解決能力」
ボードゲームは、単なる娯楽にとどまらず、問題解決能力や戦略的思考力を伸ばすための有効なツールです。戦略の立案、リスク管理、問題解決の戦略的アプローチなど、ボードゲームを通じて身につけることができる能力は多岐にわたります。
非認知能力を伸ばすボードゲーム教室の「てとらぼ」