ボードゲームは、ただ遊んで楽しいというだけのものではなく、プレイヤーの認知能力/非認知能力、社会的スキルの向上にもつながります。特に、論理的思考力の成長においては重要な役割を果たします。今回は、なぜボードゲームが論理的思考力を発展させるのか、そして具体例を交えながらそのプロセスについて探ってみたいと思います。
なぜボードゲームで「論理的思考力」が伸びるのか?
論理的推論と問題解決
ボードゲームでは、「論理的思考」や「仮説」「推論」を駆使して問題を解決する必要があります。例えば、チェスや囲碁では次の一手を慎重に考え、相手の可能な動きを予測しながら最適な戦略を立てる必要があります。
パターン認識と戦術的思考
多くのボードゲームでは、ランダムに見える盤面やカードから、一定のパターンを認識する事が重要です。特定のパターンや戦術が成功への鍵となる場合があります。複雑に見える問題を、頭の中で整理し、パターンを見つけて解決策を試してみる。このようなプロセスが、論理的思考を駆使して最適な戦術を見つける力につながります。
ルールの理解と適用
それぞれのボードゲームには独自のルールがありますが、それらを「理解」し「実践・応用」する必要があります。これは論理的思考力を鍛えるだけでなく、ルールに基づいた戦略を立てることにもつながり、ルールの中で考え、パフォーマンスを出すという実社会でも役に立つスキルとなります。
<具体例>ボードゲームにおける「論理的思考力」の成長
ブロックス
ブロックスは、相手よりも多くブロックを置いていくというシンプルなルールですが、奥の深い、論理的思考力が必要とされるゲームです。相手の手からその狙いや理由を推測し、勝つために自分で決断する、という、「仮説→実行」をする力に繋がります。
アルゴベーシック
アルゴベーシックはGakkenさんにより日本発の数字推理ゲームです。全体でどの数字が何枚あるという情報と、自分の目に見えている数字から、相手の裏になっている数字を当てていくという「目に見えている情報から、見えない数字を推測する」という、ひらめきや想定力を鍛える事ができます。
<結論>ボードゲームで伸びる非認知能力「論理的思考力」
ボードゲームは、論理的思考力を伸ばす上で有効なツールとして活用できます。論理的思考や問題解決、パターン認識、ルールの理解と適用など、論理的思考力を鍛える要素が豊富に含まれています。これらのゲームを通じて、小学生でも楽しみながら論理的思考力を向上させ、日常生活や学校の勉強にも活かすことができるでしょう。
非認知能力を伸ばすボードゲーム教室の「てとらぼ」